健全な食生活を阻む5つのこ食

1孤食  家族不在の食卓で独りの食事

例えば 旬の食材の煮物を食べたとします。 すると 「このジャガイモほくほくして美味しいね」 と子供が喜びます。そこでお父さんお母さんが 「これは 今が旬の新じゃがで ほくほくして一番美味しい時期なんだよ。」 という会話が交わされたとします。
たったこれだけの会話の中に、味覚・知覚・嗅覚・聴覚・視覚に加え、食感と食材の情報が含まれています。  家族で囲む食卓には、孤食では得られない学校や塾では教えられない貴重な学びが豊富にあります。 独りの食卓では得られない学びがあります。

2個食 バラバラ食で失われる協調性

例えば、ファミレスに行った時のように、お父さんはカレー、お母さんはパスタ、子供はピザを食べているといった具合に家族が食卓を囲んでいるのにバラバラの食事をすると、栄養が偏るばかりか子供の偏食にも気付かなくなります。
また、テレビを見ながら食卓を囲むのは日本だけです。
食事に目が行かず家族の会話もなくなります。バラバラ食で強調性を育む機会を逸してしまうのです。 家族は最小かつ基本のコミュニテイーです。
家族の会話がなければ人から注意することに慣れていないため、ワガママになり注意されるとムカツキ キレル子供に育つことになります。


3固食 固定的に決まったものばかりの食事

好き嫌いは誰にでもあるもの。しかし好きなものだけ 固定的に日々食べるのは栄養の偏りとなって肥満や生活習慣の元になりやすい身体を作るようなものです。 例えば 子供が人参を嫌いで食べ残すような場合 人参を細かく刻んでハンバーグなどに入れたり すりおろしてジュースに入れたり ひと手間加えてあげると 子供は無理なく自然とたべられます。 こうすることで知らず知らずのうちに偏食も改善され 何より親の愛 家族愛が伝わります。


4粉食 噛むことは食の大切な儀式

日本人の主食 米 と 欧米のパンのように粉を使ったやわらかい主食 同じ穀物でも噛む回数が格段に違います。 米は基本的に一粒の中に含まれる豊富 な澱粉質を噛んで食べることを主体とする食事です。噛むことで脳に信号が伝わり 消化から代謝へシステムを作動させる大切な儀式なのです。


5小食 食べる量と無気力の関係

食べることは即ち生きることです。 その量を少なくすることは 食べることへの興味 そして生きることへの興味をあまり持てなくなり 無気力な状態になりやすくなる事を意味します。 食が細ければ メニューに変化をつけるといいでしょう。 また 無理に沢山食べなくても楽しく栄養バランスを考えながら 年齢にあわせ少しずつ増やすことができたらいいと思います。


人はいつからなら自分に必要な
食べる生活習慣が身につくのでしょうか。

0歳から3歳は親とのスキンシップで精神状態が安定します。3歳から8歳は 道徳を身に付けるのに とても大切な時期。つまり生まれてから8歳までがとても大切な時期です。8歳以降の改善はなかなか難しくなります。 そして8歳から10歳までの2年間で脳が完成します。この2年間は脳細胞と脳神経が 活発になり興味を持つ時期です。 
しかし自分の興味のあることに対しては素直に受けいれるけど、本人が大して興味がなかったり、必要性を感じてないような事、例えば箸の使い方などを躾と称して言われてもウルサイと感じて受け入れにくくなります。 そのため 基本的マナーは8歳をまでに身に付けていないとその後は身に付きにくいのです。またこの時期控えて欲しいのは、テレビを見ながら食事をすることです。これをすると親が子供の行儀作法を観察したり躾をする機会を失う原因になったりします。大切な親子のコミュニケーションも不足がちになります。    
それから女性も社会で活躍する時代ですから便利さから外で買う料理も多くなると思いますが買ってきた料理だけでなく1品で良いと思いますが、子供が「ああ、お母さんが作った、お父さんが作ってくれた」 そう思える料理を作って欲しいと思います。
買ってきた料理でも、お家のお皿に盛り付けなおすと少し手心を感じて良いと思います。 
そのひと工夫や頑張りがその場面が、子供の心に絆として残るはずです。 
そうすると子供が大きくなっても生き物を傷つけたり親を傷つけたりするような事にはならないのではないでしょうか。