K.Mさん/鹿児島県庁 合格

私は現在、県庁教育委員会、某教育事務所にて勤務をしているK.Mと申します。

高校時代から公務員志望であった私は、ここ専修学校へ3年前に入学いたしました。高校時代から公安志望であったため、入学当初は公安1本で考えておりました。初めての試験では、志望通り公安のみの試験を受け、行政の試験は受けませんでした。その時から自分自身で働き先の窓口を狭めていたのだと思います。

ある時、先生方の勧めもあり行政の試験について考えてみましたが、私自身の固定概念もあり、行政は自分には向いていない、事務職は試験が難しい等の思いがありました。無論そのような考えのままで試験に受かるほど甘くありませんでした。

しかし、自分にもこれが転機だということがありました。それは、第一志望である公安の試験を解く合間に、行政の過去問を眺めるようにしたところ、徐々に理解が深まり、問題を読めるようになったのです。

公務員試験で最も重要なこと、それは私自身の考えですが、“問題を読めるようになること”だと考えています。解ける問題であろうと、問題の趣旨をとらえずにただ黙々と考えているだけでは、解けないでしょう。問題作成者の気持ちに立ち、何を聞きたいのか、何を答えてほしいのかを把握してから問題に取り組むべきだと思います。公務員試験の試験時間は短いため、問題の趣旨を理解するなんて時間が足りないと思うでしょうが、趣旨・意図を理解すれば、不思議なことに問題が以前より早く解けてしまうのです。

現在、実際に何をすべきか悩んでしまっている人は、まずは自分の強みである分野から過去問を解いていくことが先決だと思います。そこで解ける問題を解くことで焦りを減らし、落ち着くことができると思います。

誰しも自分の向き不向きを自ら決めることなどできません。何事にも挑戦とはよく言いますが、挑戦しないまま人生のスタートラインを自ら閉ざすのは、私はもったいないと思います。自分がそうであったように、向く向かないという気持ちを捨て、今こうして教育委員会で働けている自分自身がここにいます。こうして働けていく中で多くのやりがいを見つけました。

現在自分がこの職場に向いているかどうかはわかりません。しかし、上司・先輩・同僚の意見を拝借することで、働く上での糧になる多くのものをいただきました。私はこの職業について誇りを持って取り組んでいます。それが働くということ、人としての成長に繋がるもの、であるのだと思っています。