4月に行われた本校恒例のスポーツデーに参加しました。受験勉強の息抜きや体力づくりのためのスポーツデーは春秋冬の3回ありますが、春は入学したばかりの学生諸君の親睦を図るのが大きな目的です。会場の桜島総合体育館ではバレー、バスケット、バドミントン、卓球、ドッジボールなどに歓声がわき、グラウンドでは強い日差しをものともせずにサッカーを楽しんでいました。私も「昔とった杵柄」とばかりに卓球やバドミントンに久しぶりに心地よい汗を流しました。

本校で公務員試験に挑む一人一人は互いにライバルですが、同じ教室の中で切磋琢磨し、刺激し合うことが成績向上につながります。迷路にはまり込んだり、弱気になったりしたとき、支えてくれるのもまた、そのライバルたちです。志望先は違っても、公務員という同じ目標に向かってスクラムを組む。そのチームワークが個々人を学力だけでなく、人間としても成長させてくれる。それが本校で学ぶことの意義の一つだと思っています。

スポーツデーで芽生えた友情や絆は時間が経つにつれ、緊密になっていくでしょう。それは学校での思い出にとどまらず、やがては生涯の糧としてそれぞれの胸に刻まれるに違いありません。そのことを確信させる感動的な場面がこの春の卒業式でありました。校長先生の前で答辞を読んでいた卒業生代表が突然後ろを振り向き、居並ぶ級友の名前を一人一人呼び始めました。そして彼は万感の思いを込めて、こう結んだのです。「みんな、本当にありがとう!」。                    (論作文担当 Y・Y)